社会的な信用
銀行との口座開設の場合、会社であれば、登記簿謄本や、決算報告書などがありますが、個人事業主の場合住民票や確定申告書くらいしかなく、信頼性の面で会社(法人)の方が有利です。
出資が集まりやすい
もともと株式会社は社会全体に出資を募り大規模な経営を行うためのものですので、個人事業主に比べて資金面でも有利です。また株主からみても、会社が倒産しても自分の出資額が帰ってこないくらいで、それ以上の責任は負わなくて良い(有限責任)ですので出資のリスクが少ないなどのメリットがあります。事業を大きくしていくプランがあるなら株式会社の方が個人事業で始めより、有利といえます。
倒産時の責任軽減
個人事業に失敗した場合、個人の財産で借金などの返済をしなければなりませんが、会社(法人)の場合、「出資が集まりやすい」でも述べたように、「株主有限責任の原則」がありますので、法人の財産は失っても、個人の財産は出資額の限度で責任を負うにとどまります。(社長=株主の場合は取締役の第三者責任として責任を負う場合あり)
税金面の有利性
個人事業の場合は所得税、会社(法人)の場合は法人税などがかかりますが、最高税率は個人50%(15%?)、法人42%(30%~)と法人の方が低く、また会社(法人)だといろいろな経費が計上でき、有利になる場面が多いといえます。
相続が楽
個人事業だと相続が発生した時、相続財産として、相続人に承継され、複雑な手続きが要求されますが、会社(法人)だと会社固有の財産として帰属していますので、余計な手続きが増えません。